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※1「天然ガスと石油開発の現況2014年データ~平成27年3月発刊~(新潟県)」
※2水溶性と構造性をあわせた新潟県の天然ガス採取量は、約22億㎥。うち13億㎥が、県内で消費されています。(出所:※1に同じ)
※生産量・産出量の数値は、2014年現在のものです。
かん水に溶けているガスです。
主成分はメタン。溶けこんでいるかん水ごと汲み上げて採取します。新潟県と千葉県には豊富な埋蔵量が確認されています。
【用途の広い天然ガス】
天然ガスは、一般家庭はもちろん、火力発電の燃料としても使われます。またメタノールやアンモニアなどの原料としても、広く活用されています。
水溶性天然ガスと構造性天然ガス
新潟県の水溶性天然ガスは、主に地下500~1,000mに存在し、さらに深い層には構造性天然ガスもあります。
人体にも必須の、貴重な元素です。
人体の成長に必要な甲状腺ホルモンを作るのに欠かせない元素で、海藻類から摂取することができます。海に接していない内陸部にある国では、食塩などに添加を義務付けている国もあります。主に鉱物やかん水から採取され、殺菌効果や化学的な特性を活かし、医薬品から工業製品まで幅広く活用されています。
エネルギーといえば、越後は古来から地下資源大国でした。例えば、石油は「燃える水」と呼ばれ、天智天皇7年(668年)に、越後国が都に献上しました。現在でも国内で生産される原油の61.9%、天然ガスの76.8%は新潟県内で産出されています。(「原油・天然ガスの生産概況(平成26年データ)」新潟県産業振興課新エネルギー資源開発室HPより)
新潟県の地下に眠る水溶性天然ガスはなんと約1000億m3。これは新潟県産天然ガスの県内消費量に置きかえると、およそ77年分に相当します。この水溶性天然ガスは燃料としてだけではなくて有益な化学製品としての原料としても活用できます。
※県内で生産される構造性と水溶性の天然ガス約22億㎥のうち約13億㎥が県内で消費されています。
ヨウ素は日本が世界の約30%を生産している世界第2位の産出国です。新潟県は国内では千葉県に次ぐヨウ素産出県となっています。
生産した天然ガスの一部を井戸の中に吹き込むことによって上昇水流を発生させ、かん水を地上に汲み上げています。また井戸内に水中ポンプを入れる方式などもあります。
天然ガスはガス分離設備中でかん水から自然に分離し、集ガスパイプラインを通って事業所に集められ、送ガスパイプラインにより都市ガス事業者などに送られます。
天然ガスを採ったあとのヨウ素を含んでいるかん水は集水パイプラインを通じて、ヨウ素製造プラントへ集められ、ヨウ素製造の原料となります。
ヨウ素製造プラントでかん水中のヨウ素を濃縮して取出し、製品化します。
ヨウ素を取り出したかん水は、ヨウ素製造プラントから、送水パイプラインを通じてかん水還元井戸により地中へ入れ戻します。